人口
 約739万人(1990年)、広西に住む少数民族の中では比較的人口が多いほうです。
 全体の人口の内約半数が貴州省に集中していますが、何千人単位で北京・広州に移住した人々もいます。
 その一方でタイ、ミャンマー、ラオス、ベトナムなどにも2000万人の苗族が住んでいます。



宗教
 万物に霊魂があるとする原始宗教(精霊信仰)です。


住居
 主に貴州省、雲南省、四川省、広西チワン族自治区、湖南省、湖北省、広東省などの広範囲に居住しており、他民族と居住している地区もあります。
 居住する地区は材木を豊富に産出するため、彼らの家屋の多くは木造です。
 山岳地帯に建てられる“吊脚楼”は、普通は2階に分かれ、上層部に人が居住し、下層部で家畜を飼育したり、物置に利用しています。


言語
 苗語
 この言葉は漢・チベット語系、ミャオ・ヤオ語族、ミャオ語派に属してます。
 湘西(湖南省)、東貴州、川・貴・雲(四川・貴州・雲南省)の三大方言に分けられています。
 以前苗族には統一の文字がありませんでしたが、1956年に4種類の方言のある表音文字を創出されました。


衣服
 デザインは豊富で色も鮮やかで、女性のものは百種以上もあります。
 祭りなどの時に見られる代表性な伝統のスタイルは、結った髷の上につけるカンザシの数だけでも数十種類あります。
 女性の衣装は、一般的に上半身には細い袖のたけの短い上着を身に着け、下はプリーツ・スカートです。
 男性は、上着は前ボタン式の短い上着などで、すねの上でゲートルを巻いています。

 機織りは苗族にとって、得意とするところです。
 布を織り、美しい刺繍を施した民族衣装はとても華やかです。


産業
 農業が主要な産業であり、水稲、トウモロコシの栽培を主とし、オオアブラギリ、アブラナなどの経済作物とサンシチニンジン、オニノヤガラ、杜仲などの貴重な漢方薬材の栽培に携わる人々が多いです。

 手先が器用であり、縫製(刺繍)も産業のひとつです。


食習慣
 苗族は酒で敬意を示したり、友情や愛情を伝えたりする習慣があります。
 冠婚葬祭では、日本と同じくお酒は欠かせないものになっています。

 苗族の分布する地区は広大なため、食習慣の地域差は比較的ありますが、基本的には、米、小麦、トウモロコシなどを主食とし、野菜、肉類、魚などをトウガラシ、塩、酢などで味付けした副食と共に、1日3食を食べています。

 漢族の料理に似た炒め物や蒸し物、魚の唐揚げなどの揚げ物もありますが、酸唐辛子、酸っぱい漬物、酸っぱいスープなど酸味のある味を好みます。

 日本と同じく、もち米で餠を作る習慣もあり、揚げ餅も作られています。
 また、蕎麦も作り、トウガラシと醤油の味付けで食べます。

 漢族の習慣に合わせ春節を祝い、餅や豚料理などのお祝いの料理が用意されます。



 祭りには竜船節、姐妹節、(足采)花節などがあります。
 苗族の人々は、歌も踊りも上手です。
 旋律は高らかでよく響き、本当に感動的なものです。
 芦笙は、重陽節などの祭りの日のほか、家を建てたとき、豊作を祝うとき、お嫁さんを迎えるときなどにも踊りお祝いの意志を示します。
 大衆的な芦笙は5人くらいの男子が芦笙を吹き踊りをリードし、他の人は輪になって踊ります。
 踊りの様子は身を屈めたり伸ばしたり、逆立ちのような難易度の高い技を披露し、観客を魅了します。


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苗族
 中国国内の全体人口
  1953年: 2,510,000人
  1964年: 2,780,000人
  1982年: 5,030,000人
  1990年: 7,390,000人
 地域別の人口
  貴州省: 3,600,000人
  湖南省: 1,550,000人
  雲南省: 890,000人
  四川省: 530,000人
  広西省: 420,000人
  湖北省: 200,000人
  海南省: 50,000人